
お肌についてのよくある質問を皮膚科の先生がお答えします!
敏感肌とは、ふだんから化粧品や外気などで皮膚トラブルを起こしやすく、外界からの刺激や物質に体質的に過敏な肌の事をいいます。
一方、アトピー性皮膚炎は、次に示す特有の症状が現れた疾患肌のことを言います。
[日本皮膚科学会で定めるアトピー性皮膚炎の診断基準]
1.かゆみがある
2.慢性で反復性(良くなったり、悪くなったり)がある。
3.症状や部位が特異的である。(例:湿疹が、関節の裏側等に左右対称にでる)
昔から、夏に皮膚を焼いておくと冬になっても風邪をひきにくいと言われ、太陽光線が健康に重要な役割を果たすことが知られています。
最近では紫外線が皮膚炎、湿疹にも効果があることが知られ、積極的に治療に取り入られるようになりました。
アトピー性皮膚炎にも効果がありますから、日光浴をお勧めします。
ただし、焼き過ぎないように徐々に日光浴の時間を増やしていくようにしましょう。
海水浴については極めて強い炎症がある時は別として、海に入ることは特に問題はありません。
海水浴の後に症状の軽快をみる例が報告されています。
気をつけたいのが、甘い物の多べ過ぎです。
経験的には甘い物を食べ過ぎますと皮膚疾患は悪くなります。
どうして悪くなるのかはまだわかっていませんが、甘い物(糖)を代謝し、エネルギーにするときにビタミンB群が使われてしまい肌の方にまわってこないためではないかと思っています。
カップヌードルなどのインスタント食品、清涼飲料水なども同じことが言えます。
ビタミンは人間の体の中で合成できませんから、緑や黄色の野菜をしっかり食べることも必要です。
生野菜はそれほど多くは食べられませんので、ゆがいたり、炊いたりして充分にとってください。
サバ・アジ・イワシなどはαリノレン酸系列のエイコサペンタエン酸という脂肪酸が多く含まれ、アトピー性皮膚炎にも良いと言われています。
卵、肉、牛乳に片寄った食事ではなく、魚をしっかり食べましょう。
[選び方]
香料や着色料の入っていない、低刺激性の物を選ぶようにしましょう。
アレルギーテスト済みの物が安心して使えますが、人の肌は千差万別なので、すべての方にアレルギーがおこらないと言うわけではありません。
心配でしたら、次の方法で確認してみて下さい。
■石鹸やボディシャンプーの場合は、まず手を洗い、十分にすすいで肌に赤みが出ないことを確かめます。
■ローションやクリーム類の場合は少量を肌の一部に塗り、異常があらわれないことを確認します。
もし、かゆみや刺激、ムズムズ感、はれ、ぶつぶつ等の異常があらわれたら、すぐに水またはぬるま湯で洗い落とし、使用を中止して下さい。
[使い方]
体を洗う場合、スポンジやナイロンタオルを使うと、デリケートな肌を傷つけたりする場合がありますので、石鹸やボディシャンプーを良く泡立てて、手のひらか柔らかいガーゼで、なでるように洗います。
物足りなく感じるかも知れませんが、毎日お風呂に入っているのであれば、日常の汚れは十分に落とせます。
きれいに洗った後は、保湿性のローションやクリーム等で肌に潤いを与え保護します。
塗る場所の目安は、入浴後30分位してカサカサしてくる部分に塗ると良いでしょう。
ローションには肌に水分を補給する働きがあり、クリームや軟膏は、皮膚表面に皮膜を作ることで、乾燥を防ぐと同時に外界からの刺激から肌を守る働きがあります。
どちらも清潔な手に適量をとり、肌に薄くのばして使いましょう。
ただし、肌にかき傷などがある場合、ローションはしみることがありますので注意が必要です。
このような時はクリームや軟膏のみの使用で良いでしょう。